本

https://www.diamond.co.jp/book/9784478112533.html

分解

「ありがとう」の総量をお金で評価するのが資本主義

お金持ちになるには、お金のことだけを考えていてはいけない。
世の中の多くの人にありがとうと言われるには何をしたらいいのかを考え続けなければいけない。
価値を社会に提供し続ければ自然と成功をつかめる。

お金の本質は交換価値なのでそりゃそう

世界の変化

モノの時代からモノ余りの時代へ

モノの時代＝高度経済成長期（バブル） モノの時代に求められたのは均質な労働力
大勢の人がモノを求め、それを作るために多くの均質の労働者が必要だった。 モノ余りの時代に求められるのはアイデア
社会の課題・問題を解決するアイデアを生み出す人が世の中を動かす

世界は変わっても変わらないもの

「付加価値の提供」をできた人が成功する。
付加価値＝人の役に立つこと 付加価値が無ければ、短期的な利益は出るかもしれないが長期的には成立しない

お金とは何か

お金の役割

• 交換機能
• 保存機能
• 価値尺度機能

価値は自分が決める、価格は他人が決める

お金には価値尺度機能があるが、「価格＝価値」ではない。
これを勘違いしているとお金持ちにはなれない。 高いものには価値がある。同じ価格のものは同じ価値。
この思考は無駄な買い物に繋がる。

価値とは

自分が受け取る効用（満足感）
状況、立場によって変化する。 ダイソンの扇風機は4万円もする。隣の普通の扇風機が4千円なのに。
扇風機が涼しい風を送る機能があれば良いと考える人からすると理解できない。 効用には2種類ある

1. 機能的効用
   • 送風する
2. 意味的効用
   • スタイリッシュなデザイン

この2つの効用を足したものに人は価値を見出す。
世の中には「意味的効用」に裏付けられたものが溢れている。
モノの時代（機能が求められた時代）が終わり、価値観が多様化してきたため。
価値観によって感じる効用なので、人によっては大きく感じ、人によっては全く感じない。

価格とは

基本的には「コスト」と「競争」によって決定される。 世の中の財、サービスの多くはバンドリング（セット販売）されている。
価格を分解（価値のアンバンドリング）することで価格を分析できる。

価値より価格を優先させる

価値→価格の順番で考える。 そうしないと価値が価格に引っ張られてしまう。
欲しい物がある時、意識しないと最初に価格が目に飛び込んでくる。
予想より安ければ本当に必要なのか大事なのかにかかわらず「安い！」と飛びついてしまう。 買うときだけではなく、評価するときもそう。
10万円のバッグを持っている人が5000円のバッグを持っている人よりも立派だというわけではない。
そう錯覚してしまう場合、他人が決めた価格の奴隷になっている。 価格を見る前に自分が受ける価値（機能的効用＋意味的効用）について自分で考えなければいけない。
それはお金を払った瞬間に受け取れるものでなくても良い。
（将来的に実を結ぶもの＝投資）

自分自身の価値の尺度があれば幸福になれる

人に左右されない自信につながる

成功とは良いと思うものを得ること、幸福とは得るものを良いと思うこと
(ウォーレン・バフェット)

価値を生み続けられればお金持ちになれる

価値を見極めて人に対して価値を生み続けられれば相当の確率でお金持ちになる。
（運の要素もある）

経済

GDP、デフレ、インフレ、負担の先送りなど。
大事だけど今分解すべきことではないので飛ばす

投資

あらゆる物事は投資

広い意味での投資＝「現在の資産（時間、お金、才能）を投下し、将来的により大きな資産を得ようとすること」 自分自身に投下する＝自己投資
自分以外に投下する＝長期株式投資など どこに何をどのくらい投下するかの「選択」を常に自分でしなければいけない。

時間、才能、お金という資産

一般的には資産＝金融資産、不動産、動産

• 時間
  全ての人間に平等に与えられ、他の全ての資産の源泉になる。
  人間の幸福は全てこの「時間」をどう使うかに関わってくる。
  ある程度お金や才能で時間を買う（節約する）ことは出来るが、有限なので最も貴重
• 才能
  持って生まれた才能もあるが、一般的に才能は時間とお金を投下することで累積的に増大する
  一度手に入れた才能はその後の人生において繰り返し使うことが出来る。アップデートも可能。

・お金
交換、保存機能を持つので、別の才能を持った全く知らない人を効果的に動かせる
株式投資もお金によって別の才能を動かす手法の1つ この3つの資産はある程度交換可能。
自己投資はこれらの資産を使って自分という道具をより高め、将来的により大きな資産を手に入れること。 普段の行動は常に投資。いかに主体的に普段の行動をコントロールするかで将来が左右される。

変えることが出来るのは「自分」と「未来」

自分の能力の範囲内（Circle of Competence）に集中する。
自分が頑張ってもどうにもならないことと、自分が影響を与えられることとの間には「主体性」を切り口として明確に線を引くことが出来る。
この境界線＝有能の境界と呼ぶ。気持ちよく生きていくためにはこの境界を意識することが重要。
どうにもならないことに気をもんでも時間の無駄。
コントロールできるのは自分の将来のみ。
自分の過去も、活かすことは出来るが起きたことをクヨクヨしても仕方がない。

自己投資を徹底的にやり抜く

何をすればよいか？→自分で考えて好きなことをやれ 何をするにおいても「徹底的にやり抜く」
投資の成功とは現在投下したもの以上の何かを得ること。投資で成功するには将来得るその「何か」にこだわらなければいけない。
成果に対するこだわりの無いところに意味のないリターンはない。
どんな頑張っても最終的に望んでいた成果は得られないかもしれない。勝負は運なので。
しかし「やりきった人」とそうでない人には結果以外で得られる者に雲泥の差がある。
結果はどうであれ成果にこだわりやり切った人にしか見えないなにかがある。

株式投資のすすめ

自分以外に働いてもらう＝時間という資産を拡張させる

• 銀行に預ける
  • もはや現代では金利は期待できない
• 不動産に投資する
  • 元手が必要かつ今後上がることも期待できない

株式に投資するとは、自分よりも優秀な経営者やビジネスモデルを持つ企業に働いてもらうこと。
今では少額からでも購入が出来る。

株とは

企業を成長させるにはお金（事業投資）が必要
事業投資に必要なお金を外部から集め（出資を受け）、事業に寄って利益を生み出す仕組み＝株式会社
その企業が稼ぐ利益を出資割合に応じて得る権利＝株式 企業はありがとうをたくさん集めてできた利益を以下のどちらかに使う

• 株主に配る＝配当
• 会社に一旦ためて（内部留保）、再度事業投資に回す

お金を出すことで株式を保有し、その企業のオーナーになる人＝株主
株主はお金を企業に預けることでその企業に稼いでもらう。 オーナーから見れば以下を意味する

• 配当＝企業が稼ぎ出した利益の一部を今のお金として受け取る
• 内部留保＝引き続き出資先の企業に預けて更に大きく稼いでもらう

証券取引所で株式が売買できるように公開する＝上場
その株式を発行している企業＝上場企業（株式会社の0.2%未満) この企業に対してはお金さえあればいつでもオーナーの一人になることが出来る。

投資と投機

株式にも価値と価格があり、その2つは必ずしも一致しない 価格は取引したい人の需要と供給で決まる。
日々の株価は株式市場に参加している人達の「気持ち」で決まる。悪いニュースが出たら全ての企業の株価が一斉に下がることもある。 企業の理論価値は、企業が将来にわたって稼ぐ利益が増えれば上がり、減少すれば下がる。 株価はときに気まぐれな市場参加者の気持ちで動くので、中短期的な株価は必ずしも理論価値とは一致しない。
ただし、長期的には株価は必ず理論価値を反映する。
長期的に企業の強さを見極めるのが投資。 中短期的な市場参加シュアの気持ちを予測するのが投機。
これはほぼ不可能であり、やっている本人は高尚なことをしているつもりでもコインの裏表を当てるギャンブルに過ぎない。 ギャンブルが悪いというわけではなく、ギャンブルをしている（楽しんでいる）自覚を持つこと。
お金を使ってドキドキ・ワクワクを買う消費行為である。

お金だけではない株式のメリット

1. 自分が働く以外の財布を持つことが出来る。
2. 自分が働く行為と経済への理解の相乗効果が見込める
   • 経済動向や事業の経済性について考え無ければ自分自身の事業もうまくいかない
   • 仮説を立てて投資を続ける（失敗も含めて）ことで少しずつみについてくる

桁違いのお金持ちになるたった1つの方法

＝起業（自分で会社を起こす） 少しずつ会社で出世して運良く社長に慣れても一般企業の数倍の給料にとどまる。
自分で事業を起こせば創業経営者と同時に最大の株主となり、事業全体から得られる利益の何割かが常に自分に入ってくる。
事業が大きく成長すれば、桁違いの収入と資産が得られる。 起業をするということは、自分の才能と他人の才能をかけ合わせ、その相乗効果を使って世の中に価値を提供する究極の投資。
だからこそ、上手く言ったときのリターンはとてつもなく大きい。 規格外の金持ちは自分の才能と時間を全て自らの事業に掛けた人たち。

複利

複利とは人類最大の発明

雪だるま式。これは常識なので割愛。

企業価値（理論価値）の複利効果

企業の理論価値は以下の条件下で複利的に増大する

1. 競争優位性を持つ
   • 競争優位性＝働いている人が優秀で、同業他社が追随できないビジネスモデルを持っている
   • 常に研究開発を怠らず、最新の技術を使って世界中の人からありがとうと感謝されるサービスを提供出来るので、稼ぎ続けられる
2. 利益が内部留保されてさらなる成長や競争優位性の強化のために事業投資される
   • 利益は配当か内部留保→事業投資に使うことが出来るが、利益を事業に再投資することで更に稼ぐ力が大きくなる
3. 時間が経過する
   • これを繰り返すことで指数関数的に理論価値が増えていく

理論価値が上がれば、長期的には株価もそれを反映して上昇する。このような企業に投資することで時間とともに複利効果を享受できる。

高配当企業には近づかない

高配当銘柄が魅力的→短期的には確かに正しい しかし、優秀な経営者は複利効果の凄さを理解し、配当を一切出さずに自社の成長に投資し続ける
自社が競争優位性を持っており、成長機会がある場合は配当などをしている場合ではない。 逆に、高配当企業の経営者は自社の成長機会を見限っているとも言える。
競争優位性も持たず、自社を成長させる投資先も見つからないが、株主には見放されたくない→高配当を行う 2020年11月時点の東証一部上場企業の配当利回りは平均2.23%。
これ以上の利回りの企業は、本当にそのビジネスが成長しているのか、競争優位性を持っているのかを見定めなければいけない。
そうでなければ、高配当につられてもっと大事なものを失う。 株主優待も高配当と同じようなもの。原資は企業の利益なので、そんなものを出すなら自社の事業に投資したほうが良いに決まっている。
株主が配当を求めるのは、投資先企業の成長の先食いでしか無い。
投資先企業の稼ぐ力を信じられないなら、最初から投資などしてはいけない。

利益を出さない優良企業

アマゾンは最近になってようやく利益を出すようになった。
これまで利益を出せなかったのではなく、出さなかった＝競争優位性を高めるため自己投資につぎ込み、利益を出すことをあえて先延ばししてきた

自己投資も複利

若いうちは基礎を鍛えることが重要。応用に使えるだけの基礎を持つことが可能性を無限に広げる。
基礎がない人は自分で考えられないので、二次情報に踊らされる。
自分で考える習慣＋基礎力を持たなければいけない。 少しでも早く自己投資を行い、複利の好循環に乗る。
複利を活かすのは早ければ早いほど良い。人生も同じ。
最初は辛いかもしれないが、自分の中に溜まった利息を無駄遣いしないで自分自身に再投資を続ければ、雪だるま式に大きな見返りが期待できる。

会社

会社は給料をもらう場所ではない

会社＝故人で解決できないような社会や顧客の問題を解決するため、異なる能力を持った個人が集まって作られた組織 決して従業員に給料を支払うために存在しているわけではない。
支払われる給料は、あくまでも会社が社会の問題を解決したことの結果にすぎない。 逆に言うと、顧客や社会の問題を効率的に解決できないような企業にそもぞも存在価値はなく、売上や利益が継続的に上がることはない。
終身雇用が成立していたのは、日本が高度経済成長期で事業が拡大していたからであって、終身雇用があるから事業が拡大していたわけではない。

会社は自分の能力を売る場

給料はその価値提供の当然の報酬
→こう考えると自分の能力を磨くために自己投資に励むことが当然になる 特定の会社に依存するのではなく、自分の能力を今その会社に提供しているにすぎない。
どの会社でも活躍出来る能力を持たなければいけない。

どういう会社を選べばよいか

自分が成長できる場
人気ランキングなんて何の意味もない。単なる雰囲気や待遇で選んだものなど避けたほうが良い。
給料を基準に選ぶのも間違いではないが、お金は価値提供の結果として集まるものなのでお金を直接求めるのはお金の奴隷になるだけ。

安定は不安定

時代が変化している中で安定を求めることはむしろ自分を不安定にする。

会社は社長のものではない

株主が取締役（株主の意思の代表者）を選ぶ。
取締役は株主のために会社の業務が正しく遂行されるかをチェックし、不健全な経営を抑止する役割を持つ。
社長も「取り締まられる」側。

プロ経営者

株主の前では社長も一従業員にすぎない。
社内に社長にふさわしい人がいなければ外部に人材を求める＝プロ経営者
プロ経営者は経営者としてのスキルを生かして複数の会社を渡り歩き、企業価値のさらなる向上や経営の立て直しに手腕を発揮する。

社長の資質

• 事業を見極めるための投資眼
  • 「ヒト・モノ・カネ」といった経営資源をどこに投資するのかの経営判断
• 決断してやり抜く力（ガッツ）

リーダーしぷや人心掌握力などの組織運営力も必要だが、それは社長特有のものではない。
投資眼とガッツは実際に投資をして失敗と成功を繰り返すことで磨かれる→経営者は投資のプロフェッショナル

株主になるとは

昔は最低資本金（有限会社300万、株式会社1000万）が必要だったが、今は必要ない。
しかし、事業をするにはある程度の資本が必要。 複数の出資者が資本を出し合い、出資した証として株式を保有する。
会社が利益を出すようになった時、出資した資金の学に応じて利益の配分を受けられる。
資本＝会社の儲けに対する参画権 逆に社員がもらう給料は、働いた対価として受け取っているに過ぎない
会社の上げる利益とは直接の関係は無い。 株主は会社の利益が増えるに応じて利益を手にできる。
給料のように上限もない。 結局、自分の時間を切り売りして働いているうちは収入が爆発的に増えることは期待できない。
株式に投資するということはその会社のオーナーになるということなので、何歳でも立派な企業オーナーになれる。
オーナーの自覚を持って日々の業務を眺め、会社にとってどのような意味を持つのか考える癖をつけると成長速度も変わってくる。 ただ搾取されるだけ、寄生するだけの会社員人生ではつまらない。株式を正しく理解して仕事に活かし、いつか起業するくらいの気持ちを持つ。

価値の創造

利益とは

売上-費用なので、売上を上げて費用を削れば利益が増える。
しかし、顧客を騙して売上を上げたり、正当な費用を掛けないといったさもしい考えでは、短期的には良くても長続きしない。

長期的な利益追求は、利己と利他を調和する

まともな利益＝顧客や社会が抱えた問題を解決した対価
利益を出し続ける企業は問題を解決し続ける優良企業であり、資本主義は問題解決の効率性を競わせる制度である。
利益を出し続けることは並大抵のことではない。 長期的に利益を追求することは、社会の問題を解決し続けることに繋がり、利己も利他も実現に繋がる。
自分たちが生き残るためにやる行動が、社会のためにつながっていく。 資本主義が陥る問題の多くが、短期的な利益追求から起こる。
バブルの形成と崩壊はその典型的な事象。

人と違うことを考える Think Different

ありがとう（付加価値）を生み出すには、考え方を変えて新しい価値を生み出さないといけない。
モノの時代からモノ余りの時代に移行し、機能の追求ばかりしていても価値は生まれない。 違うことをする、何かを考えることは脳に負荷がかかり、不快なことである。
それを乗り越えなければいけない。

何度も試行錯誤する

情報と技術を組み合わせ、試行錯誤を繰り返すことでイノベーションが生まれる。
単に情報と知識が蓄積しているだけではだめで、それを使って行動するチャレンジ精神が無ければいけない。

失敗のコストが低い時代

チャレンジして失敗したらどうしよう→何故失敗が怖い？→借金が怖い→これはもはや成立しない 最低資本金が不要になったこと、モノづくりが必ずしも必要ではないことから、「会社を起こす」ことのコストは想像よりもずっと低い。
事業が軌道に乗らず会社をたたむ事になっても莫大な借金を抱えることにはならない

若いうちからチャレンジする

少人数からでも初められるビジネスが台頭し、クラウドファンディングなどによって資金集めも簡単になり、失敗のコストも低い。
であれば、損をするリスクが限定されている反面、儲かるチャンスはいくらでもある。
こういった時代に何もしない人はただ後退するだけ。
チャレンジするコストは下がっているのだから、何もしないコストは上がっている。 アイデア勝負の世界では経験豊富なベテランが必ずしも有利ではない。
自己投資と同じく若いうちからチャレンジしよう。

構造的に強靭な人間

AI時代の働き方（技術革新とともに労働人口は変化する）

第一次産業（農業）はかつて全て手作業で行われていた。
様々な農機具が発明され機会がが進んだ結果、1900年代初頭には米国民の70％を締めていた農業従事者は2%になった。残りのあぶれた68%の人は工場労働者になった（第二次産業）。
今度は向上にオートメーションの波が押し寄せ、工場に必要な労働者の人数も激減した。その人達は第三次産業に写った。
AIによって仕事がなくなると大騒ぎしているが、技術革新によって人の働き方が変わったのは今回が始めてではない。 コンピュータは正解を出せるが、正解が必ずしも問題を解決するとは限らない。
AIを過度に信頼してはならず、常に自分で仮説を持ってAIを道具として上手く使うと考えれば良い

構造的に強靭な企業

構造的に強靭な企業は、どれだけ経済が落ち込んでもそれをチャンスに変えて着実に成長する

1. 高い付加価値
   • 世の中の必要性が高いほど、付加価値が高い
   • 機能的価値が平滑化してきた今、何が世の中に必要とされるかがわかりにくくなった
     • モノが求められているならそれを売ればよかった
     • モノ自体に対するニーズが徐々になくなるので、問題そのものの解決策を見つける必要が高まった。
       • 良い洗剤が欲しい
       • →洗剤が欲しいわけではなくて服についた汚れを落としたい
         • 洗剤を使わなくても水だけで洗える洗濯機を作る
         • →洋服を清潔に保ちたいだけで洗濯機がほしい訳では無い
           • 汚れの付かない繊維を開発して服を作る
   • 「何を作ったか」ではなく、「どんな問題解決をしたか」が問われる
     • すごい技術が大事なのではない
     • 顧客にとっての価値はなにか、それがわかれば後は技術が解決できる
2. 圧倒的な競争優位性＝他社が参入できないほど強い
   • 参入障壁とも言い換えられる
3. 長期的な潮流＝その方向に進んだらも戻せない
   • 長期的かつもとに戻らない、その方向に進んだらもう簡単に反転させることができない事象
   • 人間の本質的な欲求に根ざす潮流や、人口動態などある程度決まってしまっている統計的な潮流など

構造的に強靭な人間

1. 付加価値＝人の役に立ってなんぼ
   • どの時代でも他人に対して付加価値を生み続けられる人が求められる
   • 自分のことだけを考えている人は人から求められることも、協力して何かをなすこともできない
   • 付加価値を生み出せる様になった時、結果としてお金や信頼、地位などがついてくる
2. 競争優位性＝基礎を固め発展させる
   • 基礎を蓄積しつつ、自分の志向、得意不得意を組み合わせる。
   • ダブルキャリアという考え方
     • 1つの分野で自分にしかできないという領域まで高めるのは非常に大変
     • 例えば医師免許と会計資格士の2つの資格を持っていれば、「会計に強い医師」というなかなか見つからない存在になる
   • ダブルキャリアが難しくても、自分ない才能を持った人材とチームを組めば効率的に世の中に価値を生むことが出来る
     • 他の優秀な才能に依存するのではなく、自分の才能によってチームに貢献し、1＋1が2よりも大きくなるような相乗効果を発揮する
3. 長期的な潮流＝歴史観をもつ
   • 技術革新による労働人口の変化を知っていれば、AIにどう立ち向かうかがわかる
   • 歴史に学んだ自分の見立てを持っていれば、激動の時代の変化を冷静に対処できる