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私たちはどう学んでいるのか―創発から見る認知の変化―
2025-03-17
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1~2章 概ね「能力は環境に依存する」と言った内容
能力が生かされるのは環境(文脈)によるし、環境の中に入らないと「情報→知識→能力」にはならない
つまり、本質的にはスキルを他人に伝える・教えることは不可能で、創発されるものである
3章 上達は試行回数のべき乗即に従うが、単に体の動きが早くなるだけではなく、操作のマクロ化(複数の操作の統合)、並列化が起きている
また、スキルはある環境の中で実行されるため、操作の実行環境の整備も重要である。
上達の過程ではスランプ(向上しない、むしろ悪くなる)も存在する。これは、新しい操作が組み込まれたときに、その操作と前後の操作との接続調整がうまくいっていないため発生する。調整がうまく行ったときにブレークスルーが起きる。→スランプはブレークスルーのための準備段階と捉えられる
4章 発達段階論から考えると、凄いと思う人でも同じ人間は間違いになる可能性も出てきた。地続きではなく質的に変化した人間
→ 実際はそうではなく、複数の認知リソースの量的(優先度的)変化によって、段階変化が起きているように見えるだけ
また、その変化は3章と同じくゆらぎを持って発生し、場合によっては見た目上結果が悪くなる時期も出てくる
5~6章は特に読む価値はなし
全体的に「だいじ」という言葉遣いがノイズだった。「重要」「大切」もしくは漢字の「大事」でいいでしょ
P143の「自然 厳寒 荷台」のクイズ、一生納得できない。この問題の出し方ではなく単純に漢字一文字を3つ並べて、「これの後に漢字を加えて単語を作れ」でいいじゃん。なんでわざわざ「3つの単語の最初の文字」という指定をするのか。それは受け入れるとしても、図の書き方はどう考えてもおかしい。