山の麓で見上げるだけの人にならないように。
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今読み返してみると記事内容はそんなでもないが、とにかくタイトルが秀逸で好き
以下記事のコピー
名ゼリフや迷ゼリフがたくさんあるドラマであるが、先日見返していた時にグサっと刺さったセリフがあった。
それはリーガル・ハイ第二期7話の伊東四郎のセリフだ。
そもそも才能なんてものはな、自分で掘り起こして見つけるものなんだよ。
俺だって天才なんかじゃない。
誰よりも必死で働き、階段を1つ1つ、踏みしめてきただけだ。
振り向いたら、誰もついてきてない。
怠けた連中がふもとでこうつぶやく。
「あいつは天才だから」
冗談じゃない!
ゆとりで育ったのんびり屋どもが、本当に嫌いだ!
俺より時間も体力も感性もあるやつが、何で俺より怠けるんだ。
だったらくれよ、無駄遣いするんだったら俺にくれ!
もっともっと作りたいものがあるんだ。
これまで3度か4度見返しているので覚えてはいたが、刺さるほどの印象の強さはなかった。おそらく以前見たときの私と何らかの心境の変化があったのだろう。
WEBにおいてアクセス解析は重要である。しかし、これがWEBからEC事業者になると話が変わってくる。
EC事業者と一口に言っても専任として担当している人、兼任として担当している人もいる。大多数は後者になるだろう。
私は後者から前者の立場になったので分かるが、アクセス解析というのはやらなくてもサイトが止まることはない、「必要だけど今やらなくても良い業務」の代表格ではないだろうか。
しかし、そんな中でも努力し時間を作りアクセス解析を行う人間は出てくる、ましてアクセス解析など解析後の仮説検証の方がはるかに重要だ。この精度を上げるには本当に一段一段階段を登るように試行錯誤を繰り返すしかない。仮説を立てる際も経験則が入るため、努力をしていなければたどり着けない仮説もある。
解析、仮説を出す様を見て「あいつは得意だから」「ああいう仕事が向いてるんだよ」と言う人達がいる。
冗談じゃない!
初めからできたわけではない、人に得意と言われるまでどれだけの試行錯誤を繰り返したことか、試行錯誤する時間を作るためにどれだけの工夫をしてきたか。
山のふもとで上を見上げているだけの人間に教えきることなどできるものか。理屈ではない、それまで試行錯誤を繰り返してきた経験の上に成り立っているのだ。
上を見上げるだけで登ろうともせず、登ろうと懸命に努力した人間を「得意」「向いている」で片付けるなら、山のふもとで肩でも組んで湖に映る自分たちを見て楽しいねと言いながら散歩でもしていると良いでしょう。
以前はこのような怒りにも似た感情を持つことはなかった。しかし心境の変化があったということは特定の分野ではあるが努力を重ねたと自負できるようになったと言える。そのため私自身はポジティブに捉えている。