プロダクト開発の成功は『言語化』にかかっている
https://twitter.com/shin_sasaki19/status/1582583830845673473 より
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プレスリリース駆動
「言語化」とは?
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知見を「ドキュメント」にすること( 言葉ではなく文字)
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フローではなく「ストック」で残すこと(後からいつでも閲覧できる)
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どこに情報があるか分かりやすい状態のこと(分散していない)
組織におけるタブー
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内容を把握しているのがプロダクトマネージャーだけ、という状況はよくある
暗黙の了解
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聞いたら分かるではなく、だれでも見ればわかる状態にしないといけない
仕様のブラックボックス化
リリースされて10年以上経過しているプロダクトだと「誰も仕様が分かっていない」状況は珍しくない。完全にシステムがブラックボックス化し、いつ不具合で爆発するかわからない。
面倒でも、言語化していくことでこの状況は回避できる。
ドキュメントと実態が異なる場合もあるが、それはそれで余計なキャッチアップが必要になるため良くない。
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要求定義
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要件定義
これらは解釈幅がとても大きく、ドキュメントにしないと必ず認識がずれる
あると良いドキュメント
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プロダクト戦略(コンセプトと方向性)
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重要な機能のPRD(検討経緯と結論)
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技術スタックと設計概要
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過去の失敗施策とその考察
ドキュメント化の実例
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プロジェクトごとにワークスペースを作成
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定例の議論内容は必ず議事録にする
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検討経緯もドキュメントにする
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発生タスクを一覧化
プロダクトマネージャーは業務範囲が広く忙しいためドキュメントを作る時間が取れないこともある。
組織内で文化を作る
組織全体が「言語化しプロダクトの共通認識を持つこと」が大事という認識を持つ。プロダクト開発経験が乏しいとこれがなかなか理解されない。
小さいうちに始める
ドキュメント化の威力は、開発組織が大きくなればなるほど強力に発揮される。組織が小さいうちは大丈夫でも大きくなると一気に問題が顕在化する。
いかに組織が小さいうちにPMがドキュメント文化の大事さを理解し、共通認識を持てるか(途中で変えるのは難しい)
振り返りをドキュメントとして残す
スクラム開発を行っている場合
スプリントレトロスペクティブという振り返りの時間があるので、その内容を検討経緯をふまえドキュメントにする。
作り込む必要はなく、ある程度フォーマットを決めておき、会議中に共同編集で同じドキュメントを作り知見を書き込むだけでOK。
スクラム開発をしていない場合
開発デプロイを一定回数したタイミングのどこかで意図的に「リリース振り返り」をする。
PMがリリースノートを書いておくといつどんな機能をデプロイしたのか追いやすいので、こういう外部向けのドキュメント化も信頼されやすくなる。