logo
/
「お手並み拝見」現象
アンチパターン
中途入社・部署移動してきた新メンバーに対してチームが「お手並み拝見
お手並み拝見」してしまう現象
新卒社員であれば、フロアを連れ歩いて他部署のキーパーソンを紹介するなど、先輩社員が自然とインフォーマル(非公式)なネットワークを教えることもあると思います。中途社員の場合、一般的にはそこまで手厚いフォローを行いません。それは、迎え入れる側がそこまでやるのは、中途社員を子ども扱いしているようで失礼にあたるのではないかという思いがあるからでしょう。 中途社員はキャリアや経験もあり、新卒と比べて高い給料をもらうため、ほとんどの場合は仕事のやり方を含め「お任せします!」というケースが多いと思います。私は、これを「お手並み拝見」現象と呼んでいます。この結果、中途社員は「組織に受け入れられていない」という感覚に陥り、会社の文化に馴染めず、辞めてしまうのです。 中途社員がすぐ転職してしまうのはなぜ?定着率が低い企業が見直すべきこと
つまり、新卒社員ではない中途や部署異動の新メンバーは「新卒社員と違って、それなりにできる人材のはず」というまわりの思い込みで、チームに馴染むためのサポートがあまり受けられないという現象が発生します。
その結果、本来は優秀な人材にもかかわらず、その組織の慣習や文化などの明文化されていないものがつかめず、組織に受け入れられていないと感じ、その実力を発揮できないまま辞めてしまうという現象が発生します。
対策: 中途メンバーでもチームでサポートする体制を作る
新卒ではない人への手取り足取りのサポートは失礼と思うかもしれないが、新メンバーとしては早くチームのことを理解をしたいので教えてもらうことは大歓迎のはず(無駄なプライドを捨てることができない人はそもそもチームに受け入れない方が良い)
新メンバーが若手で使用技術や手法も異なる場合は、新卒と同じようにじっくり成長させるための教育も有効

「自分のやり方で自由にやってください」

新メンバーは最初は「前職でのやり方」の方が良いやり方だという提案を控えがち
→ 「前職マウント」になることを恐れるため
そして、早くそのチームのやり方やお作法を知って、それに合わせて活躍したいとと考える
「自由にやってと伝えて新メンバーに作成してもらった成果に対して、後出しでダメ出しする」は絶対にダメ
対策
最初はチームのやり方を伝える
改善提案して欲しい場合は、現状のチームのやり方を伝えた上で、どういうやり方が良いか相談をする
良いチームを作れていれば、タイミングを見計らって新メンバーからより良い提案をしてくれる

即戦力として取り扱ってしまう

新メンバーは、自分の実力が新しいチームの中で通用するか不安を持ってる
既存メンバーの「即戦力として活躍できる人材のはず」という考えによって、新メンバーが十分なサポートを受けられない
→ まわりがそういうスタンスを取ると、それが新メンバーにとっても強いプレッシャーになる
→ 実力も発揮できない
→ 悪循環