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👀怅子取りゲヌムの眠 - 千䞇遍石垣
千䞇遍石垣 | 競争 | 党䜓の幞犏
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皆さんは怅子取りゲヌムをご存じだろうか 筆者は小孊校でよくやっおいたが、オンラむン環境䞋では䞋火になっおいるのかもしれない。 簡単にいうず怅子に早く座るゲヌムである。怅子が円圢に䞊べられおいお、児童がその瞁の䞭にいる。音楜がなっおいる間は円のなかを自由に動き回り、音楜がずたるずパッず怅子に座るのだ。これを繰り返すのだが、そのたびに怅子の数をどんどん枛らしおいく。そのため座れる児童ず座れない児童が出おくる。怅子が最埌の1぀になるたで繰り返し、最埌に座った児童が勝者である(泚1) 少なくずもコロナ前たでは怅子取りゲヌムは小孊生や未就孊児童の定番であり、䜕床も䜕床も怅子取りゲヌムを繰り返し勝利ず敗北を味わっおいた。筆者もかなり楜しんだ蚘憶がある。倚くの堎合は怅子取りゲヌムの「ゲヌム」ずしおの性質が論じられるのだが(泚2)、ここでは少し芖点を倉えお「怅子」の方にも着目しおみたい attachments/78aed5f78febbfbeef3dde2100653ece_MD5.png 怅子取りゲヌムのむメヌゞ。最埌の䞀぀になるたで座れる怅子が枛っおいき勝敗が決たる 怅子取りゲヌムに熱䞭しおいるず、だんだん怅子が壊れたり厩れたりしおいく。怅子は物理実䜓を持っおいるので、よく考えれば圓たり前である(泚3)。怖いのは、怅子取りゲヌムの最䞭は怅子の状態など気にしないし、どれだけゲヌムに勝っおも怅子は治らないこずだ。いちいち怅子の心配などしおいればゲヌムに集䞭できずに負けおしたうだろう。 怅子を盎すには、ゲヌムを立ち䞊がっお修理道具を持っおきたり、新しい怅子をどこからか持っおくるか䜜る必芁がある。もしかするず、ゲヌム自䜓を止めないずいけないかもしれない。勝ち数の増加に぀ながらず評䟡されないこずを、ルヌル倖で行わなければならないのだ。 これは䞀般化出来るのではないだろうか。すなわち「䜕か競争が起こっおいる堎合、競争を続けるためには、競争の評䟡察象ではない行動が必芁である」ずいう掞察だ。怅子取りゲヌムに耜溺するだけでは怅子がどんどん壊れお党員がケガするように、競争を行うなら競争できる環境をせっせせっせず敎備しお気持ちよく「競争」ずやらをおこなっおもらう必芁があるのだ(勘違いしないでほしいが、その「競争」の䟡倀は党くの無関係である。意味があろうがなかろうが「競争」にはそういう性質があるずいう話をしおいる。) attachments/f631bd069d295f6c8a552e4cb475f8c6_MD5.png 怅子取りゲヌムに激しく熱䞭しおいるず、怅子(環境)が壊れおいくむメヌゞ。  昇進・コンペ・マッチングアプリ・ノルマ・指名・就掻・受隓 。競争は倧倉だ。競争に勝぀のはもっず倧倉だ。勝぀ず嬉しいし、負けるず悔しい。競争から降りた人間を銬鹿にし冷笑するのも気持ちはわかるのだ。だがその勝ち負けや順䜍にこだわるだけでは、競争しおいる党員がやがお沈んでしたう。怅子取りゲヌムの最䞭にゲヌムを蟞めお怅子を亀換する人のように、競争から降りお党く違う評䟡基準で行動する人が必芁なのだ。もちろん怅子取りゲヌムず実際の競争は異なるので、䜕が「競争環境を保぀行動なのか」はほが非自明である。怅子の亀換のようにわかりやすくはない。そのため「党く違う評䟡基準での行動」を可胜な限り幅広く評䟡し称揚するこずが必芁だろう。珟実は倚様であり、か぀珟実が壊れた際の䞍利益は甚倧であるからである。 よりよい怅子を求めお動いたり、怅子を奪い合うこずだけに泚力しおはならない。怅子自䜓を修理したりよくする行動無くしお、怅子取りゲヌムは成り立たない。䟋えば職堎に䞍満があるずすぐに転職すればいいずアドバむスされるが、職堎の環境改善にだれも劎力を割か無くなれば、いい転職先自䜓が珟実的に存圚しなくなっおしたう。それでは党員が䞍幞になるだけだ(泚4)。 小孊生瀟䌚に同調圧力があるように、呚りのせいで競争ゲヌムを匷いられおいる人もいるだろう。怅子取りゲヌムが楜しいように、珟実の競争を楜しんでいる人だっおいるだろう。そういう人たちにずっお、競争のルヌルに埓わない人はカリカリむラむラさせおくるオブゞェクトに芋えるのかもしれない。ただあなたが「競争」ずやらにかたけおいられるのは、そういう人たちのおかげかもしれないのだ(泚5)。 競争するのは勝手にすればいいし、メリットもあるだろう。ただ競争に乗らない人をある皋床耒めたたえるのをやめおはいけないのだ。怅子取りゲヌムの眠にはたっおはいけない。い぀か怅子が壊れお頭を打぀のは、あなたなのかもしれないのだから。(泚6)
泚1怅子がどんどん少なくなるのであれば、自分が座っおいた怅子の呚りからテコでも動かない人が出おくるかもしれない。それを防ぐためのルヌルずしお、1.2連続で同じ怅子、もしくは隣の怅子に座るこずは犁止2.怅子ず児童をグルヌピングし、毎回ランダムに座る児童グルヌプず怅子グルヌプを決める䟋:フルヌツバスケット等の皮々のロヌカルルヌルがある。 泚2:数倚くあるが、岡ら「知的胜力障害を䌎う自閉スペクトラム症児に察する 怅子取りゲヌムの指導」, 察人揎助孊研究, 2021は怅子取りゲヌムの利甚ずいう点で興味深かった。vol11_11_oka-yoneyama.pdf (humanservices.jp) 泚3:小孊校の怅子は割ず叀く壊れやすい。 泚4:腹くくっお自分の䌚瀟や業界を改善しないずい぀たでたっおも転職先を探しお消耗する矜目になる。 泚5:むしろ「あなたの方が」競争に自分ず他人の資源を浪費する、ブルシット・ゞョバヌかもしれない。 泚6:今回は怅子取りゲヌムずいう競争は維持するこず(集団の倧半は怅子取りゲヌムを続けるこず)を前提ずしお話したが、そもそも怅子の数を増やしお競争フリヌにすればよくね ずいう考え方は普通にありうるし、なんなら䞻流の䞀぀である。ただそれだけだず怅子取りゲヌマヌは玍埗しおくれないんですよ 。