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加点アピールは具体例・エビデンス・主張を書く
Teamworkという基準でグレードによって以下の定義がされているとする(太字は前等級との差分
  • Grade1: 称賛やフィードバックを丁寧に行うことの有用性を理解し、説明できる。
  • Grade2: 称賛や建設的なフィードバックを行う方法を理解し、実践している
新卒Xさんの成果を意識的に褒めていたほか、Xさんの作成したドキュメントのフィードバックを丁寧に行った
上記の自己評価には3つ問題がある
  1. 「意識的に」は客観的に観測ができない:評価者が評価できない
  2. 具体例がない:フィードバックが丁寧かどうか評価者が判断するすべがない
  3. 主張がわからない:現等級と次等級の基準のどちらを満たしているとアピールしたいのかわからない → 2のアピールが1に見られる可能性がある
改善するとこうなる
Xさんは新卒ということもあり自分がチームに貢献できているか不安がっているので、成果の報告時には常に大げさなくらい称賛するようにしていました(ドキュメントやチャットツールのリンクを貼る)。
また、XさんがA案件で作成したドキュメントについて改善ポイントがあったので、意図が正しく伝わるよう留意したコメントをしました(コメントへのリンクを貼る)。
これらの行動は次等級の「称賛や建設的なフィードバックを行う方法を理解し、実践している」を満たしていると考えます。

ポイント3つ

1. 主観と事実を使い分ける
❌️他者が観測できない主観的な表現:「注意した」「心がけた」
⭕️事実を用いて評価者が認識・観測できる表現:「誤字をなくすためにGoogle Docsの校正機能をつかってチェックした」「Slackのリマインダーをセットして忘れないようにした」
事実を補足する目的で主観的な表現を利用することは効果的
「Xさんは新卒ということもあり自分がチームに貢献できているか不安がっているので、成果の報告時には常に大げさなくらい称賛するようにしていました」とあえて主観的な表現を利用しています。これは、評価者に「自分はTeamworkという評価軸が設定されている意図を理解しており、今回の事例だけでなく今後も再現性を持って実践できますよ」ということをアピールしている
評価者は「今回の成果が偶然のラッキーパンチだったのか、それとも再現性のあるものなのか」を判断している。
再現性を示すには以下を示すことが効果的
  • 事例が複数回ある
  • 成果を出すための行動を意図して行った
2. エビデンスを示す
エピソードを裏付けるエビデンスをできる限り提示する。
→ ドキュメントやチャットのリンク、売上等の数値、自身の行動回数を集計した結果など
エビデンスによって主張の客観性が高まり評価者の納得感が格段に高まる 評価者と被評価者が共通で認識している事実だとしてもエビデンスを提示するほうがよい
評価確定までのプロセスに評価者以外のメンバー(役員等)が含まれる場合、評価者が彼らに評価根拠の説明を行う必要があり、エビデンスがないと「それは本人とあなたの主観では?」と疑われてしまう可能性がある
視座を高める
3. 加点の大きさを主張する
そのエピソードでどの程度の加点を主張したいのかを明確に示すことで、過小評価されるリスクを減らすことができる。 等級をちょうど満たすラインが100点満点中60点だった場合に、自己評価として80点を主張するのか100点を主張するのかは明確にする。
その主張をする根拠として評価基準を示して自分で点数をつけるのもありかもしれない。