ここめちゃめちゃいいなあなたの手作りパンが早くカビてしまう原因は、あなたの家の台所がパン工場より汚いからである」
わからないものは恐れようがないので、自分に理解ができる範囲のものだけ攻撃してしまうのは人の常ですねその結果、私自身、普段周りに話しながら実感していなかったのは、見えない微生物に対して我々は比較的脅威を感じないということに気付かされた点であった
~~
カビの生産するマイコトキシンに対して、ひょっとすると我々は無神経すぎるのかもしれないという懸念である。日本には、天然=安全、と言った天然信仰が存在することは多くの科学者が指摘している。非常に多数認可されている食品添加物の着色料でも、化学的に相当検証された合成着色料は厳しい批判を浴び、ほとんど安全性に対して検証のなされていない天然色素があまり非難を受けていない。しかし、現実にここ数年で安全性に問題があるとして使用禁止になっている添加物は天然添加物であることから考えてみれば、この現象は明らかに異常である
~~
消費者には「カビよりも保存料の方が怖い」という心理があることは私も多くの市民講座の経験から確かに感じている。しかし、カビが生えていた食品を食べてもすぐにはがんにならないので、その怖さは実感できないが、保存料等にはある一定量を越えたときには明確な毒性のデータがありそれを盾に安全論者は危険性を大きく騒いでいる。それ故に「カビよりも保存料の方が怖い」という消費者心理が形成されている。
保守業務が軽視されがちなのにも通じるところが「厳しくなった」という情報はなかなか伝わらないんです。
厳しくするということは科学的に厳しくしていきますので、やっぱり話は複雑なんですね。複雑であるがゆえに、なかなか一般の消費者には届かない。そうすると理解していただけなくて、昔のイメージのまま、今の農薬とか添加物を怖がって判断してしまうという。
「「危険」に比べて「安全、安心」はなかなか伝わらない」