おとり物件に引っかからないためにできること
内見時は現地集合を依頼する
内見時は不動産屋さんを訪問するのではなく、現地集合を依頼します。おとり物件の場合は、実際には内見ができないため、一旦不動産屋さんへ来るよう求められることがほとんどです。「他にも紹介したい物件があるから」と言われた場合も、まずは希望物件の内見がしたい旨を伝えましょう。
「実はネット未掲載の非公開物件が多数ある」と言われた際も注意が必要です。あくまでも現地集合にこだわり、応じてもらえなければ、その不動産屋さんの利用は控えるのが無難でしょう。
住所の詳細や物件名を尋ねる
住所や詳細な物件名が伏せられている場合は、事前にそれらを不動産屋さんに尋ねます。賃貸物件の一連の取引においては詳細情報を隠す必要性はなく、仮にネット上は掲載していなくても、個別の問い合わせに対しては回答してくれるのが一般的です。問い合わせの際に、不動産屋さんを訪問したら詳細情報を教える趣旨の説明をされた場合には、おとり物件である可能性が高いでしょう。
直接電話で問い合わせをする
怪しいと感じたら、「おとり物件でないこと」「確実に内見ができること」を直接電話で問い合わせることをオススメします。はぐらかしたり、曖昧な表現を用いたりしていないかを見極めるようにしましょう。そもそも、誠実な対応をしてくれない不動産屋さんでは、物件を契約すること自体、オススメできません。
不動産屋さんについて調べる
物件情報を掲載している不動産屋さんについても調べてみると安心です。会社名で検索したときに、悪い口コミが出てくる場合は注意しましょう。 自社サイトを持っている場合は、更新頻度を確認してみるのもオススメです。一定期間更新が滞っている場合には、掲載されている物件情報も古い可能性があります。同様に、ポータルサイト上の更新も滞っている場合もあるでしょう。
首都圏不動産公正取引協議会の調査では、「契約後3年5か月以上に渡って掲載され続けていた物件まであった」とのこと。個々の不動産屋さんの情報更新頻度は、情報の信頼度を測る上でも重要です。
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別の不動産屋さんに問い合わせてみる
一般媒介の物件であるのに情報掲載をしている会社が1社しかないことに怪しさを感じたときは、他の不動産屋さんにその物件の取り扱い可否について尋ねてみましょう。おとり物件でなければ、その会社でも仲介ができると言われるはずです。
問い合わせ物件がおとり物件と分かったら
実際に不動産屋さんに問い合わせをした結果、おとり物件だと分かったり、その可能性が限りなく高いと感じたりしたときは、そのまま話に乗らないように要注意。一旦電話を切り、別の候補を他の不動産屋さんで探しましょう。
そのまま話には乗らない
親身になって相談に乗るような口ぶりであっても、そのまま話に乗ることは避けなければなりません。おとり物件を扱うような、不誠実な不動産屋さんで契約をするのはリスクが高いと言えるからです。契約書や重要事項説明書に記載されている重要な内容についても、借主側にとって都合が悪いと思われる条件は、説明を省いてしまう可能性すら否めません。
別の候補を他の不動産屋さんで探す
希望していた物件がおとり物件であったならば、別の候補を他の不動産屋さんで探すようにしましょう。おとり物件で集客を図る不動産屋さんは、自分たちのノルマ達成のために、何としてでも物件を借りてもらおうとします。相手の口車に乗せられて、気づいたときには本来の希望とは異なる物件を契約してしまっていた、ということも起こりかねません。